横浜対話の会 10月記録
第27回横浜対話の会が行われました。
今回はK小のK先生の4年社会科「くらしを支える水」の実践から学びました。教師から課題を与えるばかりになりがちな日々を問い直しもう一度子どもから問いが生まれる過程を大切にされたチャレンジのある実践でした。以下、参会者からの声です。
・事実を丁寧に扱っている。一つの事実を一つの資料だけで見せるのではなく、映像、模擬実験、掲示物と約10分もの時間をかけていた。
・クラス全体が模擬実験を見て盛り上がる中、教師はつぶやきを拾おうとした。そのつぶやきを全体に広げるタイミングの塩梅が難しい。聞きたくなっていない中、一人の子の意見を広げようとすると、周りの子がまだそこまでの思考に達していなかったり、まだ夢中に見ていたりする。その塩梅は次の展開を予想しながら瞬時の判断で行っていかなければいけない。日々その積み重ね。聞ける子を育てるには、聞きたくなるタイミングを待たなければいけない。
・対話を生むには、対話できる学級集団を育んでいかなければいけない。コの字のような形態含め、対話するよさを4月からの積み重ねの中でつくり上げていく。
(例)まずは、「あ」から始まるものを一人で書かせる。次に、同じお題をグループみんなで出し合いながら書かせる。すると、1+1=2にも3にも4にもなる対話のよさを4月の段階から味わい始める。
・この授業は3つの対話が見られる授業だった。
①対象との対話(主に水日記、水マップづくり、手洗い実験の様子等)
②他者との対話(前半はこれまでの活動から気付いたことの出し合い。後半は資料を見て考え始めたことの出し合い)
③自己内対話(主に手洗い1回で約2Lの水を使っていることを受けて感じたこと、考え始めたことをノートに書く活動)が見られた。
・子どもの問いを生むために、あえて導入3時間を活動で展開していく単元づくりにした。自分とのかかわりを実感することや子どものくらしで見ている事実を丁寧に見つめさせていくことが、問いを生むまでの過程に必要なことである。5、6年の社会であっても、大切にしたいが、なかなか難しい。
多忙な中、日頃の授業を見せてくださったからこそ、日常から大事にしたいことについて考えられた会でした。K先生ありがとうございました。
次回は12月13日(金)慶應義塾大学日吉キャンパスD402教室にて18時半~20時半です。川之上さんの算数の実践から学ぶ予定です。また熱く温かく語り合いましょう。
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